フリモン
2010年 10月 28日
「フリモン」
正確にはおそらく「降り物」
登り窯の内壁などが焼成時に作品に落ちる現象の事や
落ちてくっつた作品の事をこう呼びます。
当苑の登り窯は繰り返し、繰り返し高温で焼かれ続けた為、
電気炉やガス炉の様に窯の内壁も耐火レンガが並んだようにきれいな状態ではありませんので
まれにそういった作品が出てきます。
普通の規格で考えるとそういった作品はB品と言う事になるのでしょうが
そういった事も含めて焼きの景色で、
かえってそれが面白い場合もあり、
フリモンの部分を削り落としてフラットにする事も出来ますが、
あえて残すのもありじゃないでしょうか。
もちろん製作時から予測出来るような事ではなく、
作者の意図で付いた物ではありませんが
かえってそれが窯の神様からの贈り物というか
イタズラというか
これも薪窯の面白味のひとつだと思うのです。
杯本体には何の影響もなく、陶板から外せますが
このままにし、杯部分にコケ球を置いてもいいしなぁ~と
外すかどうか悩み中です
フリモンの下になっていた部分の生地は、
灰のかかっていない状態で火色、
灰のかかった部分はビーロドと、
削り残したフリモンと合わせて面白い景色です。
こちらはこの状態で販売するか、
持って帰って自宅での晩酌で楽しむかを悩み中・・・
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