A-87S-451
2013年 05月 04日
去年の年末、陶芸材料店の社長さんが
「ええもん持って来たさけ、一回使てもうてくらい」(←信楽弁)
って土を頂きましたー
なにげにこういうプレゼントが一番嬉しいっていう色気のなさ・・・
薪窯用に合した土で、試しに当苑の登り窯でも焼いてみろ!ってコトらしい。
タバコや化粧品の試供品ーといっしょで、
気に入ったら大量に買ってくれ、
あわよくば・・・
「コレなしではどうにもならんっ!」ってなってくれって意味を含んでいるのだろう
何はともあれ、焼いてみない事にはどんな土かもわからない。
僕を含めた職人三人で土を分けて、
いろいろ作って焼いてみましたよ
見た目では分からないくらい、、めちゃくちゃな作り方をしてみました・・・
土のかたまりを叩いて、えぐって、
練りつけて、ろくろでひいて、またえぐって・・・
そんなこんなで出来上がったコレは、
殴れば確実に人を殺せる重さの“蹲る“型の花入れになりました
焼き上げ後は、キズが出たり水漏れしたりするかもって思ってましたが
まったく無傷で水漏れなし。
かなりムチャのきく土ですね
土の荒々しさを生かしたひねりの寸胴花入れ。
豪快な造りのなかにも、端正な部分もあって
スッとした立ち姿がカッコいい
一段落として、しっかりと口が作られております
厚めのタタラ(土の板)から削り出して作られた長皿。
ザックリとしたこの土で、こういったエッジの効いた作品も良いものですね
飾り皿として・・・
、ではなく!
あえて料理を盛るのに挑戦してほしいっ
(勇気がいるわ~)
今回、ご紹介していない分でも食器とかいろいろ作りましたよ。
中には石で擦れて手がイタイイタイ思いしながらひいたロクロの物も。
で、この土、けっこう良い感じです
作りやすいし、そこそこ色々出来て、無茶も効く。
焼き上がりも、当苑の登り窯との相性も良いし。
次回ののぼり窯でももう一回、使ってみようと思いますが・・・
今度は土を買って・・・
価格次第ですかね・・・
え?
コレって思うツボってやつですか
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