信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

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想うままに

「窯出のとき」

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みんな違った顔をして出て来る。
にくい子は1人もおらん。
誰が言ったか「景色」とピタリの表現である。
明るいもの、暗いもの、淡いもの、炎の芸術そのもので
何十年、何万個、数知れない窯出を経て来た。
絶対同じ作品は1つも無い。
手造りで、のぼり窯(燃料が薪)の製品だから・・・最高に楽しい。
この窯出を400回以上体験している。
都度都度、やっぱりみんな違っている。
満足した事は無いと云えよう。しかし、必ず感動を与えてくれる。だから続けられる。
落胆はしない。望みに変える事が続けられる所以(ゆえん)である。
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先ず火袋の作品である。最前列で最長時間、炎を浴びる。
過酷と言える程の表現の世界・・・。
だから希望と期待の表現である。
大小100点程の内で約10点の大きめの作品。
みんな夫々(それぞれ)の表情である。
中で特に一点、水母壺(クラゲツボ)と銘が即、浮んだ形もあるが、何かこう呼びたい。
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只の灰被りでない、論山(ろんやま)の土の灰被り紫色を帯びた
古信楽に出て来る私の好きな姿色である。
景色のよいものに山キズがある。これがのぼり窯。
残念だが、当然と割り切り、面白いと考える。(窯出しの心境)

気になる作品は「限定品」の焼上りである。
今回は“鬼の窯”である。
メインは「鬼桶」と名付けられた。信楽の名器の水指である。
案内した作品より景色の良いもの、希少価値のよいものが望みである。
限定数の倍近い数を窯入れする。
お客さんに喜んでほしい。好みがあるので、いろんな表情で出て来てほしい。
望む作品がやれやれ、七割程窯出しが終わった時点で顔を見た。これで今回も安心・・・
うつわ、庭園陶器、置物等、夫々
手造りとのぼり窯の味を持って出て来てくれた。有難う。
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                                             寿方記
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by soutouen | 2008-08-29 14:51 | 会長 | Comments(0)

鬼の窯 その1

お盆が過ぎるといっきに暑さもやわらいで、
いよいよ夏も出口が見えてきましたね。
汗かきで、暑さが苦手で、カナヅチな僕には
夏はアイスとビールしか楽しみのない季節なので
秋が待ち遠しいです。


今回は前回焼成の登り窯「鬼の窯」から
信楽の伝統的な茶道具「鬼桶水指」をご紹介します。
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画像は当苑の会長 上田寿方の作で、
鬼桶はもともと農家で麻苧(あさお)入れるのに使用されていた桶を
茶人が水指に見立てたものです。
茶道の世界ではこのように生活雑器を茶道具転用する事が多々見られます。
筆洗いの器を抹茶碗にみたてた「橘茶碗」もそのひとつです。
昔の茶人のセンスの良さが窺えますね。
この水指もさらに転用してワインクーラーとして使用するのもおもしろいかもしれませんね。
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by soutouen | 2008-08-22 11:26 | 陶芸 | Comments(2)

お盆ぼんぼん。

さて、お盆も無事に終了しましたね。

今年の盆も信楽にいました;;なのでいまいち盆っていう感じにはなりませんでしたね=3


今月の末にでも実家に帰ろうかなぁ~っと思ってチケットとったんですが、滋賀と愛媛ぢゃ、やっぱり遠いですね。。。チケット高いわぁ。



そうそう!滋賀県って日本でも数少ない内陸部ですよね。

海の町に生まれた私としては、海があるのが当たり前なのでなんだか変な感じです。



でも、琵琶湖があるので、内陸部っていうてもそんな違和感はありません!


さすが琵琶湖・・・・・・。。。

海ぢゃないのに、海みたい・・・☆




とりあえず、地元に帰ったら新鮮な魚介類をたらふく食べてきたいと思います☆





そいや、窯元の従業員さんの日記で「猫派」とあったんですが。


私は猫も犬も大好きですが、強いて言えば・・・・・・・・



「うさぎ派」


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写真は某牧場の子うさぎさんです。


ねずみっぽく見えますがうさぎさんです。


うさぎ派ですが、まだ飼うことはできないので、よく動物園とか牧場に行って癒されてます♪


めっちゃ癒されます。。。 
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by soutouen | 2008-08-17 09:12 | 二号代理 | Comments(0)

想うままに

《思い付きで》

のぼり窯に火を入れて4日目、火袋の大焚き、投薪(とうたん)の時、
構内一苑に黒い煙で覆われる。
近隣の皆さんには本当に迷惑である。
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「信楽の姿である。」
・・・苦情をこらえて下さることに深い感謝の念、忘れてはならない。
伝統を守る為の理解と信じている。


日本には薪以外のエネルギーは存在しない国である。
世界がこの一世紀、化石燃料を使わず薪で辛抱すれば温暖化は無かったろう。
近代化には勝てない人間社会をどう理解すれば?
サミットの話題は何であろう・・・

科学の力でもっと進むのか。
「もったいない」、「辛抱」をするのは人類であろう。
みんなで熟考しよう。

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薪は人類に大きな貢献を与えてくれる。
世界中の焼物界はみんな薪から始まった。
日本の場合、赤松を筆頭に総ての樹木が焼物のエネルギーである。
必須の存在であると同時に作品、器物に燿変(ようへん)と呼ぶ様々な変化を与えてくれる。

日本では茶人を始め、これ景色(けしき)と表現し愛眼愛用している。
私はこの素晴しい変化が、絶対に同じ物が無い(出来ない)
この希少価値を好むと表現するより、尊さを感じる。止められない・・・

10日程たつと、この窯出(かまだし)をする日が来る。
何百回重ねて来たが、いつも同じ気持でこの日を待たせてくれる。

作陶から仕上げ乾燥、窯詰め、窯焚きの長い工程で、
都度微妙に原料の粘土の調合、巧み、デリケートな心配りが希望に連なる。
最後に炎が仕上げをしてくれる。

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のぼり窯、それが私の命、いのちである。
もうすぐ 答えは次回に・・・

寿方記
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by soutouen | 2008-08-13 08:40 | 会長 | Comments(0)

猫派



皆様、暑中お見舞い申し上げます。窯元の従業員です。
予定通りの猛暑、おまけに突然大雨が降るなど、今年は厄介な夏になりそうですね。


さて、突然ですが、窯元従業員は猫を飼っています。
昔は犬を飼いたかったのですが、
職場で猫の赤ん坊を拾ってからは、完全に猫派となりました。

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で、うちの猫どもです。

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白いのが「あんず」

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茶虎が「マロン」といいます。
秋に生まれたのでそんな名前になってます。

この姉妹は同じ時期に生まれたのですが、やはり性格が全然違います。
体格も違いますが・・・。


よく世間では、犬派と猫派で分かれますね。
性格分析をされたりもしますねー。
飼い主にとっては、我がのペットが一番でしょうからどうでもいいのでしょうが・・・。

2007年度のネット調査による「第14回 犬猫飼育率全国調査」によれば、
犬は全体の18.9%、猫は全体の11.2% の方が飼われているそうです。
ペットを飼っていないと答えた方は全体の60%。
・・・まあ、それがどうしたって話なんですがね。

わが社の製品でみても、やはり「犬商品」の方が多いです(狸は除きます)。
猫の商品もっと増やしたいな。

それではまた、来月にお会いしましょう。
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by soutouen | 2008-08-10 10:13 | 窯元の従業員 | Comments(2)

河島翔馬さん 御来苑

先日、亡き河島英五さんの御子息、河島翔馬さんが
eo光テレビの「ぷらっと旅気分」という番組の撮影で当苑にいらっしゃいました。

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りりしく男前な青年で、
登り窯や職人の作業場を御見学されました。

その後は、狸作り教室に参加され、
オリジナル狸の製作に励まれていました。
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眉毛を付けようかどうかなどを迷われながらも試行錯誤の上、
上手に製作されていました。
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あとはギターを持たせて完成です!

この模様は9月1日から一月間、下記のサイトで見る事が出来るようです。
http://eonet.jp/kansainews/tabikibun/
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by soutouen | 2008-08-07 17:51 | 店長一号 | Comments(0)

想うままに

※今回より不定期ではございますが、弊社会長 上田寿方の文を掲載させていただきます。
宜しくお願い致します。




《想うままに》

自身の手で図面をつくり、泥集めから始めて1年余り、1951年にのぼり窯を築いて60年になる。
“永い様で早かった”じゃ無い、“無我夢中” 体力の続く限り焼物。作陶で進みたい。

造る職業と云えば数万と有ろう。
自論の焼物のみが『永劫に残る、燃えない、朽ちない、錆びない』他に類がない物造りである。
私は職業である為、何万個と造ったであろう。
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50年前、アマチュアの人に体験して頂く設備として、『工作室』と名付けた。
同じ頃より文部省が義務教育で造型教室として全国的に粘土工作を実施された。
10年位で『陶芸教室』と改名した。
今度は公民館活動の中に陶芸部門として始まり益々盛んになった。
創始者として、本当に喜ばしい事であった。
現在、日本中で盛んなリクレーションとなった。
幣苑は小学校の修学旅行で卒業記念品造りの体験に組込まれて、深い意義ある事と思う。
今日(2008年7月19日)も奈良県某町教育委員会の少年の集い会(4,5,6年生)で
作陶体験の団体に、信楽の歴史、特徴に加えて、
「なぜ焼物か」の御話を約40分の予定で行う。
充実した一日体験になる様、御力に成りたい。
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老いの身乍ら、大正より昭和を終えて、平成の孫に体験を伝えたい。
この動きが健康保持と作陶につながるものである事を信じて次回にも《想うままに》・・・・

                                                   寿方記


・・・上田寿方・・・
登り窯窯元 宗陶苑 会長
※詳細は弊社ホームページにて。
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by soutouen | 2008-08-02 09:36 | 会長 | Comments(0)