信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

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焼成時の軟化

以外に知られていないのが、
焼き物は焼成時に高温で軟化するということ。
土は製作時は当然柔らかい状態で、
乾燥させると丈夫ではないですが硬くなります。
そして焼成をすると焼き固まり丈夫になるという事は皆さん知っておられますが、
焼成中に高温で再び軟化し、
湯飲みなどの筒状の物は炎の圧で楕円にひずんだり
皿などの板状の物は重力によって製作時より沈んだりする事があります。

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例えばこの様な角皿ですと、持ち上げてある四隅が重力で落ちます。
製作時にはある程度、落ちる事を計算にいれて余裕をもって持ち上げますが
宗陶苑では登り窯焼成ですので、
窯の入れてある場所により火力も違いますので落ち具合も様々です。
写真でも見てとれちように、ほとんど板状になっている物もあります。
また、当然色合いも様々に焼き上がります。

もちろん手造りでの誤差もありますし、
登り窯焼成による歪みや色合いの違いもあり同じ土・窯でも二つと同じ物は焼けてきませんが
それぞれを個性と受けとって頂ければ幸いです。

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by soutouen | 2009-09-28 16:38 | 陶芸 | Comments(0)

窯出し新製品 その2

登り窯の窯出しが始まり2週間になりますが、
まだ半分ほどの作品は窯の中です…。
と言うのも今週から学校関係の遠足・修学旅行のシーズンに入り
連日数百人の子供たちが陶芸体験にやってきます。
製作や窯の仕事を止めて教室の指導に職人総出であたりますので
遠足。修学旅行のない連休中に窯出し等の作業再開です。

そんな中、新しく窯から出てきた商品の紹介第二弾です。

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         (左)火色 4,500円  (右)灰被り 8,500円

まずは以前このブログでも紹介した碗継一輪挿しの形状違いです。
以前の物は継ぎ目を胴のみに残しておりましたが
今回の物は首の部分にも継ぎ目を残してみました。
形状も背を高くしましたので花入れとして使用した際の存在感が増しました。
変わり徳利と使用しても面白いと思います。



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        白チタン結晶平飯碗 各1,200円

続いて以前から人気のある「渦耳小鉢」と同じ釉薬の飯碗です。
よくお客様から「これのご飯茶碗があったらいいのに」とご要望頂いておりましたので作ってみました。

f0014970_10531160.jpg

登り窯では同じ釉薬でもこのように色見がそれぞれ違いますのでお気に入りの焼き具合をお選び頂けます。
釉薬の動きがより楽しめるように飯碗は平形にしました。

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by soutouen | 2009-09-19 11:18 | 店長一号 | Comments(0)

窯出し新製品 その1


登り窯の窯出しも順調に進んでおりますが
なにぶん点数が多いので、まだ半分程の製品は窯の中です。
今日から新しく窯出しされた製品を少しずづ紹介したいと思います。

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まずは当苑の会長、上田寿方作の「山道手抹茶碗」です。
信楽特有の長石を多く含んだ荒めの土に、灰被りでの焼成、
そしてヘラ目と伝統的な信楽焼の定番のような作品ですが
上下にざっくりと稜線のようにいれられたヘラ目の雰囲気が
古臭くなく、逆にモダンな作風に見せています。


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        緋襷足付変形鉢  ¥4,500

こちらの変わった形の鉢は以前からあった製品ですが、
形状を少し大きくし、新しく緋襷(ひだすき)にて焼成しました。
引き出物などの贈答用にも人気の商品です。


f0014970_16393985.jpg


上や下から見ると緋襷による藁の模様とロクロ目が面白い対比を見せます。
ここで焼き物作りに詳しい方は「この形でロクロ?」と思われたかもしれません。
と言うのもロクロは基本的には新円に回りますので、
こういう楕円の物は挽き出してから歪ませるのがもっとも容易ですが
それではロクロ目の入り方がこの作品とは縦横違ってはいります。
これは山の様な形をロクロで挽き出し、
真ん中で真っ二つに切って開き接着する事でこういった形に仕上げております。
詳しい制作方法は新星出版社から刊行さています
「いまからはじめる陶芸入門」で紹介しておりますので興味のある方は書店などでチェックしてみて下さい。
ちなみにこの本、台湾でも販売されるらしいです005.gif

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by soutouen | 2009-09-11 17:04 | 店長一号 | Comments(0)

窯出しっ!


登り窯の窯出しが始まりました。
とは言え一万数千点の品物が入っておりますので
いっきに出る訳ではなく2週間ほど窯出し期間が続きます。

f0014970_14291114.jpg

蓋もこのように焚くごとに崩します。
よくお客さんに「蓋を開ける瞬間は楽しみでしょう?」と聞かれますが
受注を受けた製品や陶芸教室の作品がたくさん入っておりますので
我々は楽しみはんぶん、心配はんぶんってところでしょうか。


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こちらは火袋の様子。
棚の下の方(灰被り)はがっつり灰がかかってコゲが出ており、
上の方は窯焚き時に舞った灰がのって明るい色合いに仕上がっております。
宗陶苑の登り窯はこの火袋を入れると12の間がございますが、
各部屋ごとに個性があり、出てくる品物の雰囲気に違いがあります。
この火袋はこういった渋く重厚な雰囲気に焼き上がる事が多いです。


f0014970_14572385.jpg

棚ではなく焚き口の脇にもこのように壷を寝かせて入れてありました。
この場所は薪が当たる可能性が高く、
また急激に温度が上がってしまう事もあり、割れて出てくる事が多いのですが
今回は無事でした017.gif

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by soutouen | 2009-09-08 15:39 | 陶芸 | Comments(0)

間焚きっ!!

さきほどようやく登り窯の窯焚きが終了致しました。
今回はほぼ7日間の窯焚きでした。
窯焚き中は肉体的にクタクタでブログの更新は出来ずでしたが
焚き終わりの今日は最後の力を振り絞って「間焚き」の紹介をさせて頂きます。

「間焚き」とは階段状に部屋が連なる登り窯の二番目の部屋からは
窯の両側から同時に部屋に薪を投げ入れて焚き上げる事です。
実際に見てみないと想像しにくいものですが、
投げ入れる様子を連続した画像でお見せします。

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まずは薪を手に取ります。
当苑の登り窯では約八割が赤松を使用します。
手前の台には一度に投げ入れる割木を並べておきます。
その時々の状況により太さは割って調節します。

f0014970_143331.jpg

手に取った薪を振りかぶります。
右側の明るい部分が焚き口で、
そう広くはないので下半身は安定していないと壁に直撃させてしまいます。
壁に当てると手が痛いです・・・007.gif
割り木の端に手の平を当ててますのでぶつけると血も出ます。

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痛いのが嫌ならば上手に壁に当てずに投げ入れるしかないので上達します。
写真には写っておりませんが、
投げ入れた薪は部屋内部の目的の場所にいかないといきませんので
コントロール技術も必要になります。

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今日から3日ほどは冷まして土曜日あたりから下の部屋から窯出しします。
一万数千点の品物が入っておりますので窯出し期間は約二週間の予定です。

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by soutouen | 2009-09-02 14:18 | 陶芸 | Comments(0)