信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

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雨後のタケノコ


寒暖の差が激しい…
日によって真夏のように暑かったかと思えば、
夕べは寝る時にまた毛布がいるかなぁと迷ったり013.gif

一日の中でも朝夕と昼間では体感温度にかなり差が。
とくに今日の信楽みたいに降ったり晴れたりの日は057.gif058.gif
シャツを脱いだり着たりしています037.gif


雨上がりのちょっとした時間に筍掘りに017.gif
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当苑の陶芸教室脇に竹林があるのです。
遊んでいるわけじゃないんですよ!
竹がどんどん伸びると教室が暗くなるので筍のうちにと045.gif
必要にかられてですから、決して遊んでるんじゃないのです037.gif

「雨後のタケノコ」って言うくらいやから、
どんどん取れるんだろうと勇み足で!
30分ほどで6~7本掘り出したけど、まだちょっと小さいのばかりでした015.gif

もうしばらくしてから、大きく育ったんを狙おう。
(けっきょく目的は収穫…070.gif)


「雨後の筍」・・・・・・同じような物事が次々と現れ出ることのたとえ。


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                       【上田宗作扁壷】

不安定なモノが好きです。
ツボがぐらぐらするという意味ではなくて、
不安定な形が。


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by soutouen | 2013-05-29 17:21 | 店長一号 | Comments(2)

米寿茶碗 【母印】


上田寿方は今年、88歳。
ここ最近は少し耳が遠くなっておりますが、まだまだ元気045.gif
もちろん作陶も現役で続けております。

そして88歳を記念して、米寿の記念に抹茶椀を製作しました。

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                  【寿方作米寿茶碗  銘 母印】



手造りを基本に造り続けて六拾余年
数知れぬ知れぬ作品
必ず使った親指の紋
母印に感謝して。

          平成二十五年 寿方記





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よーく見ると窪ませた部分には
親指の指紋まで残っているのが分かります027.gif

焼き物は錆びないし、腐らない。
太古の遺跡から発掘された陶器も割れたり欠けたりはあっても
ほぼそのままの状態で出てきておりますね。
陶工は作品ひとつを造る度に、
後の世に自分の指紋を遺しているとも言えます043.gif




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限定30点、同じ窯で焼きましたが一点一点かなり焼き味がそれぞれ。
なかにはこんな優しい色味のものも001.gif
ひとつづつの彩りのなかから自分好みをお選び下さい006.gif

ロクロでひいた信楽茶碗に親指の紋を押し登り窯での焼き上げ。
シンプルなモノですが
我々若造には出せない気品と存在感が039.gif





と、自分のコトをしゃあしゃあと「若造」と言ってのける、
まだまだ青い38歳の孫って(笑)



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by soutouen | 2013-05-25 15:31 | 店長一号 | Comments(0)

先日ご紹介した『THE TANUKI』、とりあえず僕は作り終えました~006.gif

型押ししてからほぼ10日間。
乾かないようにビニールで囲って毎日ちょこちょこいじってましたよ。
かなーりゆっくりしたペースですけど、
それでも最初のグループだったのでまだ完成している人も少ないはず009.gif
(参加者募集もまだまだしてるはず)

狸を作るのもほぼ初めて(結果狸らしくは仕上げなかったけどね)、
動物とか人形とかも、ほとんど作ったことがない。
そんな僕が手こずるのはやはり“かお”!

どんな「かお」の狸にしようかをいちばん迷いました013.gif
(ちなみに今回の狸に必要な顔は二つ037.gif)

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この10日間はいろーんな顔を想像して過ごしました(笑)
作者の顔に似るって言うけれど…
とっても憎ったらしい顔になったんだけれど……022.gif


でも、作った狸の写真はまだ見せない011.gif

8月の登り窯で焼きます!
うまく焼き上がったらまた、ご紹介しますね041.gif

とにかく、いろいろ初めて尽くしで楽しめました060.gif


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by soutouen | 2013-05-20 10:35 | 店長一号 | Comments(0)

以前ご紹介した「百花の窯」限定品の一輪挿しペアのかたわれ、「岩肌」。
さりげに大きなものも作っていたのです017.gif

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中ぐらいにおっきいの。

今回の写真はすべて「百花の催し」の時のもの…037.gif
花を入れてるというよりは、「ぶっ挿した」という方が正しいですか…008.gif




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そして、だいぶんおっきいの。
火袋で寝かせて焼いていたやつです021.gif
無造作に受けた側面のめあとがすっきり抜けてちょうど良いアクセントに060.gif





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こんなんも。
火色の色合い・形・表面のテクスチャー、
何かに似てると思ったら・・・
“厚揚げ”か~(笑)
ほっこりする037.gif


今回ご紹介しなかった他にもいろいろとひとつづつ。
同じシリーズで形を変えていろいろ作るのって、
きっとひとつ作っている間にあんな形もこんな形もっていう
すこし欲張りな気持ちがあるからなのかも037.gif


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by soutouen | 2013-05-19 16:02 | 店長一号 | Comments(0)

かえるの事


信楽狸と並んで庭置きのお約束、蛙の置物。

ここ最近、なぜかこの蛙の大きなモノが特に好調です001.gif
特定の商品ばかりが急に売れ出すといいう事は別に珍しくなく、
庭置きのモノに限らず食器などでもよくあります。
不思議ですが半年ほど一つも売れなかったマグカップが
同じ日に別々のお客様に売れるとか039.gif

そして、このフィーバー状態が現在
なぜか大きなサイズのカエルで起こっております024.gif

当苑では大きな蛙ですと
二尺(直径60cm)、二尺五寸(直径75cm)というサイズの二種が人気で、
この二種のサイズはキズモノも含め何十点もあった在庫がほぼ空っぽに005.gif
そして特注サイズになる三尺蛙などもどんどん売れています038.gif

いったい“世の蛙業界”では何が起こっているのでしょうか?043.gif

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手前二つが三尺蛙(直径90cm)001.gif
これぐらいのサイズですと上に乗って口から火を吹くという忍者ゴッコも出来ます071.gif
(ウソです・・・割れ物ですので乗らないで下さい011.gif)



狸同様、蛙にも八相があるんですよ↓041.gif

≪信楽蛙の由来と八相≫

大戸の川を遡り陶都信楽の里に聖武天皇の御代より生息すると伝えられる信楽ガマ、
これ「福帰る」と呼ばれ八相を備ふるものなり。

・・・ボヤ・吸殻等パクリ呑込み火災予防の御守り
・・・大肚に構えた腹に臍(ヘソ)がなく落雷予防は昔も今も
食物・・・毒蚊・毒虫を食し害虫撲滅、無病息災
皮膚・・・災難避けの鎧状保護色、信楽焼のイラボ釉そのもの
子蛙・・・常に親なる責を負ひ、子はしっかりと親に従う
冬眠・・・断食・耐寒の期はもろもろに心身の修養垂範
前足・・・磐石に構えた脚は威風堂々、礼節を知る
後足・・・屈伸活発、待機して、いざなる時は跳躍前進

                                 宗陶苑記




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by soutouen | 2013-05-17 17:01 | 店長一号 | Comments(0)

今年の秋に行われる予定の「信楽まちなか芸術祭」の一環で
『THE TANUKI』という企画が行われます001.gif
信楽で活動している様々な作り手が
信楽町の各所に100体以上の狸を展示しようという企画です005.gif

この企画に当苑からも僕を含め4名が参加します066.gif

同じ原型からとられた狸をそれぞれが個性たっぷりに仕上げるというモノです。



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作業場や土は提供されます。
信楽町の勅旨というところにある
以前は焼き物の工場として使われていた建物を使わせて頂きます。

我々、宗陶苑グループの4人がこの作業場で型押しする最初でしたよ009.gif

それにしても、昨日・一昨日はすっごいよい天気♪
雲ひとつない青空です058.gif




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建物内はすごく広大なスペースで、
道具類やタタラ成形の出来る真空土練機も貸して頂けます。


いつもと違う作業場、しかも超快晴の天気に、
「信楽やないところに旅に来たみたいやな、四国とか♪」
ってウキウキの僕。
「そこまでは思わへん」って職人のK君…
ああ、クールですわ015.gif



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で、そのK君(真ん中)は当苑の狸職人。
(決して狸みたいな職人とか、人をだますタチの職人って意味ではない)
いわゆる、狸造りのプロ004.gif
普段ちょくちょく見てるけどいっしょに製作してると、
上手いし、早いし、やっぱスゴイわ039.gif

押し型っていうと一見簡単なように思われる方もいますが、
大量生産でよく行われる鋳込み型とはまったくの別物です。
それも大きなサイズの物になるとこれはもう完全に特殊技能。
信楽の伝統工芸士には押し型の分野もあるくらいですから038.gif



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これは僕が押した状態。
写真のような二面型と
頭が別の四面型が選べました。
薄くなったところや、キズの出やすいところに補強を入れながら製作します。

ちなみに僕は狸を作るのはほとんど初めて。
(信楽にいるのに狸作ったことないの?ってよく言われます…)
押し型による成形も7~8年ぶり025.gif
「ヘッタクソやわ~!」とか、
「悪い見本に写真撮っとけ!」って、
見に来ていた某有名陶芸家(昔馴染みです)に、
散々毒吐かれながらもくじけずに作りましたよ011.gif



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型を合わせた状態。
縛っているのは自転車のタイヤチューブ。
これが型を縛るには一番絞まってよいらしいのです045.gif




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で、底から継ぎ目の処理をします。
合わせてからはかなりの重量になりますので、
動かしたり、傾けたりも共同作業でないと無理!
が、いつもこれを一人でやってるK君って…021.gif




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そしてこれが型から抜いた状態024.gif

狸の傘や徳利・通い帳も毛並みや表情も入ってません。
ここから、それぞれおもいおもいに仕上げます。

さあ、どうしよっかなぁ~041.gif


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by soutouen | 2013-05-10 17:21 | 店長一号 | Comments(0)

A-87S-451


去年の年末、陶芸材料店の社長さんが
「ええもん持って来たさけ、一回使てもうてくらい」(←信楽弁)
って土を頂きましたー060.gif

なにげにこういうプレゼントが一番嬉しいっていう色気のなさ・・・

薪窯用に合した土で、試しに当苑の登り窯でも焼いてみろ!ってコトらしい。
タバコや化粧品の試供品ーといっしょで、
気に入ったら大量に買ってくれ、
あわよくば・・・
「コレなしではどうにもならんっ!」ってなってくれって意味を含んでいるのだろう037.gif

何はともあれ、焼いてみない事にはどんな土かもわからない。
僕を含めた職人三人で土を分けて、
いろいろ作って焼いてみましたよ006.gif



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                       【上田宗作偏壷】

見た目では分からないくらい、、めちゃくちゃな作り方をしてみました・・・009.gif
土のかたまりを叩いて、えぐって、
練りつけて、ろくろでひいて、またえぐって・・・
そんなこんなで出来上がったコレは、
殴れば確実に人を殺せる重さの“蹲る“型の花入れになりました031.gif



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破っては内側から土をたしてを繰り返してますので、
焼き上げ後は、キズが出たり水漏れしたりするかもって思ってましたが
まったく無傷で水漏れなし。
かなりムチャのきく土ですね045.gif






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                      【釘田誠史作花入】

土の荒々しさを生かしたひねりの寸胴花入れ。
豪快な造りのなかにも、端正な部分もあって
スッとした立ち姿がカッコいい001.gif



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たっぷりと花が入る、寸胴かと思わせて・・・
一段落として、しっかりと口が作られております038.gif





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                      【金森洋介作長方皿】

厚めのタタラ(土の板)から削り出して作られた長皿。
ザックリとしたこの土で、こういったエッジの効いた作品も良いものですね006.gif



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彫り込んだ溝に自然釉が溜るくらいよく灰がのってる043.gif

飾り皿として・・・
、ではなく!
あえて料理を盛るのに挑戦してほしいっ026.gif
(勇気がいるわ~)



今回、ご紹介していない分でも食器とかいろいろ作りましたよ。
中には石で擦れて手がイタイイタイ思いしながらひいたロクロの物も。

で、この土、けっこう良い感じです016.gif
作りやすいし、そこそこ色々出来て、無茶も効く。
焼き上がりも、当苑の登り窯との相性も良いし。


次回ののぼり窯でももう一回、使ってみようと思いますが・・・

今度は土を買って・・・

価格次第ですかね・・・039.gif

え?
コレって思うツボってやつですか011.gif



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by soutouen | 2013-05-04 17:20 | 店長一号 | Comments(0)