信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

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深緑海鼠の新作と紫陽花


ようやく梅雨らしく降りましたね176.png
こんだけ晴れが続くと植物や農作物とか、何やらの大量発生とか(!?)
何か良くない事になるんじゃないかと心配しててん129.png


さて今日はお客様の御依頼から新たに製品化した商品から
深緑海鼠釉”のうつわを。

たまたま同じ時期に同じ土・釉薬の組み合わせで別のお客様から御依頼頂いたのですが
納めてからの予備を店に出しておくと瞬く間に売れていったので
そく定番化決定です111.png


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【上田健次 深緑海鼠釉酒器セット】

黒土+深緑海鼠釉の組み合わせは思わず二度見するくらいの美しさ。
焼成時に重力で動いた釉が作りだす色の変化と釉溜まりが目を惹くのですが
派手になる事もなく、きちんと「和の器」としての落ち着きも115.png

注器とぐい呑はバラでも販売しております109.png



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【上田健次 深緑海鼠釉七寸鉢】

こちらは酒器セットと同じ組み合わせの七寸鉢。
そこそこ深さもあるのでいろいろと使いまわしがききそう♪




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この釉は中に出来る結晶が織り成す模様が見どころで
おそらく窯が冷める際に出来るこれらの模様は一点一点異なります。
早く冷めても、遅く冷めすぎても美しい模様にはならないのですが
作者本人がうまく窯をコントロールして、いつも美しく焼き上げてくれてます113.png




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この時期の楽しみ「紫陽花」。
当苑のはまだ時期早くこれからのようですが、
満開の奈良は「矢田寺」のを見てきました。
去年行った「三室戸寺」ともまた違って楽しめましたわ102.png




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by soutouen | 2017-06-21 17:44 | 店長一号 | Comments(0)

紅鉢・こね鉢・餡鉢


「紅鉢」という器を御存じでしょうか?
江戸時代から化粧の紅、団子や米粉、染料などを練る為の鉢として作られた物で
サイズや形・深さは様々ですが、口を反り返らせたこのような形状をした鉢です。

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団子鉢・こね鉢・練り鉢・餡鉢・・・等々、産地や用途によって様々な呼ばれ方をされますが
安定して練りやすいよう底部が広く浅い高台(もしくはベタ底)に
並白釉を施して焼いてあり、ある程度年配の方でしたら見かけたことがあるのではないかと思います109.png

並白(なみじろ)釉とはやや黄味がかった透明に焼き上がる灰釉で
当苑でも以前はよく使われていた釉薬です。
最近はとんと出番の少なくなった釉ですが、
レトロな色調が今使うとかえって新鮮そう。
今度食器などで使い方を考えてみようかな115.png

そしてそんな「紅鉢」を現在も“道具”として使い続けられている方々がいらっしゃいます。
京都の老舗菓子屋「やわた走井餅老舗」さんもそのひとつ。
以前からお店で使う抹茶碗や小皿を店の屋号入りで焼かせて頂いております102.png

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この餡鉢は実際に使われているものです。
当苑で焼いたものではありませんが、
長い歳月を日々大事に使われていたのがうかがえる良い“時代”のつき方をしていてとても味わい深い。
走井餅を包むのにこの鉢に入れた餡から一つ分をすくって使われているようです。
いくつかお持ちのようですが、ヒビが入ったりしていたんできたので
同じ形で作れないかと御依頼頂きました106.png


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内径で尺二寸(36㎝)と紅鉢としては大きな部類です。
使い続け味わいの貫入が美しい。
底部に凸凹の跡がありますが、
当時は窯のスペースをかせぐ為に珪砂を間にかませていくつかを重ねて焼かれていたようです。
今はこういった焼き方はあまりしませんので、かえって骨董的でいいわ~113.png


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で、こちらは御依頼頂いて僕が作ったモノ。
底の珪砂跡は使い勝手を考えフラットにしましたわ144.png

で、特に拘っておられたのが、口縁周り内側の角度と形。
写真では少し分かりずらいのですが、
お預かりしている見本も底から口にかけて同じ角度で広がっていくのではなく
胴の半分くらいから微妙にカーヴが変わっています。
おそらくこの微妙なカーヴで餡を掴み、しっかりと立った口縁で餡を切っておられたのではないかと147.png

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なので僕は普段はあまり使う事の少ない内ゴテで再現してみました158.png
おそらくロクロの挽き方もオリジナルとは違うとは思いますが、
昔の何処の誰かも分からない陶工に想いを馳せながら作るこんな注文も
自分にない技術が必要になったりして良い刺激になります111.png



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by soutouen | 2017-06-15 17:37 | 店長一号 | Comments(0)