様々な角度から楽しむ
2009年 08月 26日
以前から登り窯で焼成した作品は1点1点、
炎の当たり方等で色合いが異なる事はお伝えしておりますが
一つの作品の中でも色合いの変化が見られます。
登り窯は当然、薪を燃料に焚きますので
焼成時の炎や灰、温度の上がり方下がり方、酸素の量など様々な要因で色合いが変化しますが
その特徴が最も良く出るのは、この珈琲碗の様な無釉の焼締め品です。
色合いを例えて「景色」と呼ばれるように、
意図出来ない炎や灰の色合いは自然の風景を写し取ったかのようです。
こういった製品はカップとソーサーが対の色合いになるように
ソーサーの上に土をかませてカップを乗せて焼成します。
よって御要望頂いてもカップのみなどのバラ売りは出来ません。
ソーサーに三点で抜けた土の跡が良い味わいです。
そして面白いのが裏側で、
炎の当たらない白く抜けた部分と
炎の火色、そして灰のかかり方が焼成時の雰囲気を写しとっています。
このように一点の作品に中でも様々な「景色」を見せる登り窯ですが
明日にはまた火が入ります
約七昼夜焚きますが、見頃は8月29日~31日になっております。
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