信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

戦争と焼き物


ふらっと愛知からお見えになって飯茶碗を御購入頂いたお客様から
これも何かの縁だと御本人が自費出版されている本を頂戴致しました。

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          「ビルマ戦線を語り継ぐ」   編集 恒川利雄

ビルマ戦線に出兵した兵士から家族に宛てた手紙や
戦地の兵士の手記などが集められており、
資料的な意味合いもあり
まだ半分ほどですが興味深く読ませて頂いております。

以下、手紙の抜粋になります。

安達秀二方 ヒデヲ君   愛知県海部郡佐織村西川端
 ゴメンクダサイ、ヒデヲクン
ゲンキデスカ オトウサンハ
ゲンキデセンソウヲシテイルヨ、
オトウサンノカヘルマデ
オバアサマヤ オカアサンノ
イヒツケヲヨクマモリ
イッショウケンメイ
ベンキョウナサイ、
オトウサンハ ソレバカリ
イノッテイルヨ サヨウナラ
中支派遣軍三七〇二部隊  大泉隊  安達 秀二


「オトウサンハゲンキデセンソウヲシテイルヨ」!?
「元気で」と「戦争をしている」というまったく別の響きを持つ言葉が
一緒に使われる事にものすごくシニカルに感じられ、
戦争経験者である祖父が健在で身近にいて、
少なからず話を聞く機会のある僕でも
これらの内容はどこか別の世界の話のように感じられます。
月日が流れても忘れ去られないよう、繰り返さないよう、
遺族の悲しみや戦争の悲惨さや傷みを伝える為に出版されたのだと思います。


さて、信楽焼の窯元である当苑のブログで今回なぜ戦争の話題を取り上げたかと言うと、
信楽焼と戦争・・・・・実はまったく無関係という訳ではないのです。
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これは何か分かりますか?


なんと信楽で製作されていた陶製の地雷(右)と手榴弾(左)です!!
日本は鉄鋼資源の少ない国で、
戦時中はお寺の鐘まで溶かして武器にしていたらしいですし
鉄の代品として陶器の武器が作られてもおかしくない時代だったのです。
祖父いわく
「泥で作った武器でアメリカとかの大国とケンカして勝てるわけがあらへん」
らしいです・・・。

同じ焼き物の窯元として、
人を殺す為の道具ではなく、
人を楽しませる為の物造りが出来る事に感謝しつつ・・・。



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Commented at 2010-08-20 21:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by soutouen | 2010-08-20 15:54 | 店長一号 | Comments(1)