素焼きについて。
2011年 01月 29日
登り窯の窯詰めも順調に進んでおります
焼き物では一般的に、素焼きと呼ばれる一度800度ほどで焼成してから
施釉、本焼きという工程がふまれますが、
登り窯に詰める大半の品物は素焼きをせずに窯詰めします。
と言うのも素焼きを行う目的と言うのは、
施釉の際に乾いた生地が釉薬の水分でキレるのを防ぐのが目的の大半ですが、
登り窯の灰被りや火色は、焚いた炎と灰の景色ですので
基本無釉ですので素焼きをする必要がないのです。
また狸や食器などの施釉をする物も釉薬の濃度や掛け方でキレる恐れの無い物は
当苑の場合、生の状態で施釉をします。
なのでほとんどの品物は素焼きをしないで良いのです。
・・・と言うかしない方が良いのです。
する必要がないのに無為に焼成回数を増やすのは
冷め割れなどの危険を増やすだけですので
でも以下のような場合は登り窯の物でも素焼きをします。
〇生地の片面などの一部にだけ厚く施釉するもの。
〇火袋の直火に当たって急激に温度が上がる可能性のある場所に詰める物。
〇緋襷などのように詰めるまでに作業が必要で割ってしまう恐れのあるもの。
なのでこれらの品物はガス窯を使って素焼きするのですが、
当苑ではガス窯の焼成担当は僕の叔父で、
毎回、鬼のような窯詰めで
もっとも入る分量を超スピードで詰めてくれていたのですが
その叔父が病気でしばらく休みっ!!
戻ってくるまでは他の者でガス窯も回さないといけません
僕は10年ぶりくらいに素焼きの窯詰めをしましたが、
何人かで協力して小さな窯を詰めるという作業に学生の頃を思い出しました
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2月10日、巨大登り窯に火が入ります!!
窯焚きの見ごろは2月12日(土)~15日(火)で、
窯出しは2月20日ごろからの予定です。
迫力の窯焚きや焼かれたばかりの作品を見に
ぜひお越し下さい
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