花橘茶碗
2011年 05月 24日
「花橘(はなたちばな)茶碗」
当苑の会長、上田寿方の作です。
銘「花橘」は小堀遠州の好みにより作られた、信楽の名物茶碗で、
当苑では平成10年に「寿の窯」で限定製作をして以来、
茶道具の愛好家の方にも人気の抹茶茶碗です。
【小堀遠州】 1579-1647
近江国坂田郡小堀村(長浜)の草分けの土豪。
茶湯環境に恵まれ、十歳には利休の茶湯に給仕した。
伏見六地蔵に移り、古田織部に親近し茶湯を磨いた。
数寄者遠州の風流は道具に古歌を選んで歌銘を付けた。
晩年は茶事三昧に過ごし、伏見奉行屋敷で没するまで、
多忙な公務のかたわら茶事を盛んに行い、教養を積み、
茶湯芸術を豊かに稔らせた。
筆洗(ひっせん)形で独特な楕円のフォルムと佇まいがカッコイイ
【筆洗】 ひっせん、ふですすぎ
筆を洗う器。
口縁の上端を平らに切って筆を洗った後、そこで穂先をしごいて水を切った。
本来の使い道とは別の使い方をする“見立て”。
筆洗いを茶碗に使う“粋”。
昔の方のセンスの良さに脱帽します
高台は四角で切割り、付け高台。
茶碗としては珍しい形状ですが、
もとが筆洗いですから、筆の水を切る際にはこの方が安定しますね。
転じて抹茶茶碗としても、
これがかえって茶人の遊び心を思わせます
一見、点て難そう、飲みにくそうに思われるかもしれませんが、
実際に使ってみると気を使うのは茶巾で口を拭く時のみで
持ち易く、点て易く、いただき易いお茶碗です
「昔をば花橘のなかりせば 何につけてか思い出でまし」
大弐高遠(中古六歌仙の一人)
意味:昔のことを、もしこの花橘がなかったとしたら
いったい何につけて思い出す事が出来ようか。
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