Nostalgie
2011年 11月 08日
窯元という職業はもともと土地に根ざした仕事です。
その地で採れた土を使い、
品物を造り、
その地で焼く。
実にシンプルです。
(じっさいのところ現在は流通も発達し、その土地でなくてもいいのですが
その話は機会があればその時にまた書きます)
僕の場合、信楽焼の焼き物屋の家に生まれ、
途中、学生生活とその後に6年ほど大阪におりましたが、
今は信楽に戻っております。
信楽焼の商売をさせてもらってるうちは転勤も移動もなく、
基本的に信楽におりますので、
友人や知り合いが気軽に訪ねて来てくれます。
先日も15年以上も疎遠になっていた高校の同級生が
「ちょっと狸を買いに」と現れたり、
「以前は陶器に興味なかったけど、最近器が好きになって」と来てくれたり、
「ちょっと近くまで来たから」と寄ってくれたりします。
そんな普通だと二度と会わないかも知れない友人と再び会ったり出来るのも、
窯元という職業が土地に根ざした仕事だからだと思います。
なんと嬉しい事でしょう、
「信楽→信楽焼→僕」と連想してくれて会いに来てくれるなんて!
何であれ久しい友人と会うのは懐かしいし楽しいものです。
僕の知り合いの方、近くにお越しの際にはぜひお気軽に。
ただしニワトリ並みの記憶力ですので、気付かなければゴメンナサイ・・・
さて、とりとめもない文章を書きましたが
今日はそんな土地、信楽の壷を。
「昔はロクロがなかったのか?」
と思わせる無骨に不均等な形や、
ひねった指跡は古い信楽の壷のヴィンテージな雰囲気をすこし目指しました。
焼きは「六の間」で薪をねらってくべれる位置に詰め、
焼成時に焚き口の脇から
この壷にビードロとコゲをと、コツコツ・コツコツと薪をくべました。
ねらった灰のかかり方には、薪をくべるタイミングと量が違ったみたいです・・・。
これはこれで面白いのですが。
意図的にねらいどおりに灰をのせるのって、ムズカシイ。
底も古い壷に見られる様な「ゲタ底」を意識してこんな感じに♪
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『紅葉茶会』のお知らせ。
毎年みなさまに御好評頂いている秋のお茶会です。
お琴と尺八の生演奏お聴きながら、
抹茶とお菓子でゆるやかなひとときをすごしましょう
あたらしく焼けた製品の展示や
干支の販売も開始致します!
日時:11月19日(土)・20日(日)
10:00~16:30
場所:登り窯 宗陶苑
気軽なお茶会ですので子供さんでもご参加頂けます!
皆様の御来苑、お待ち致しております
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