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信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

大甕造り

来月、巨大登り窯に火が入ります006.gif
火入れは8月24日。8月23日の間違いでした。040.gif
そんな乾燥が間に合うのか?ってタイミングで大物のロクロ挽いてます011.gif

造っているのは鉢カバーやメダカの水鉢などに使える大甕。
今日はそんな大物ロクロの製作の様子を。001.gif

大甕造り_f0014970_17481242.jpg
まずは底の部分。
写真はひっくり返った状態です。
大物は挽いた後、ひっくり返しにくいので多くの場合、
高台は削り出すのではなくこのように先に作っておきます。
また底の部分ほど乾きにくいので乾燥・収縮のスピードをそろえる為に
この底の部分だけを先に作って乾燥させます006.gif


大甕造り_f0014970_17535530.jpg
次に練りつけ。
数日乾かしておいた底の部分に、太い土の紐を積んでいきます。
この練りつけがしっかり出来ていないと挽きだす時に失敗します。
伝家の宝刀を使ってしっかりと土のクセを取ります。



大甕造り_f0014970_1895056.jpg
水挽きするとこうなります。
これで底から半部ちょい。
大きなものは継ぎますので、同じ口径の底のないパーツをもうひとつひきます↓026.gif



大甕造り_f0014970_18105126.jpg
一日か二日おいてから継ぎますが、
こちらが継げる固さまで乾かしたものです。(3分クッキングみたい…)
継ぎ目は乾かないように湿らして布を巻いて、
片乾きしないように時々回しながら陰干しします。



大甕造り_f0014970_18204335.jpg
口部分にドベと細いより紐をのせて、
カメ板ごとひっくり返して口同士を接着ぅぅぅ!!!
口径もピッタシ!037.gif 



大甕造り_f0014970_18313052.jpg
上のカメイタを切り離し、
継ぎ目をロクロで挽きなおして、ならします。



大甕造り_f0014970_18355443.jpg
このまま口を仕上げても良いのですが、
今回はさらに口にヨリをたして、ひねり風の口造りに。
高台も最初に作ってあるのでこれで完成!024.gif

ホントはこんなサイズのものは数ヶ月かけてじっくり乾かしたいところですが、
火入れまであと一ヶ月切りました008.gif
あと5本ほど形を違えて造って、今回の登り窯に入れるつもりです。
間に合うのか、僕?025.gif


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Commented by anco at 2012-07-28 09:12 x
中に入ってみてもいいですか?
Commented by soutouen at 2012-07-29 08:41
☆anco さま

中に入ってよいのは4才までですよ~(笑)
by soutouen | 2012-07-27 18:45 | 店長一号 | Comments(2)