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信楽の登り窯窯元    「宗陶苑」の日記。      焼き物製作、商品紹介、日々の日記などなど・・・


by soutouen

釉掛け中☆


登り窯の窯詰が始まっております006.gif

窯詰めは各部屋2列(稀に3列)で棚組をしますが、
詰める時はまず奥側の列から詰めていきます。
この奥側の列を「奥なみ」、
3列の場合は真ん中の列を「中なみ」、
手前の列を「火前」と呼びますが
奥なみには、直接炎や灰が当たりにくい箇所もあり
施釉されたモノを多く詰めていきます。


もちろん釉薬モノでも、電器やガスの窯で焼くのと
登り窯で焼くのとでは出来上がりの味わいが違います。
もちろんどっちが良い悪いではないので、
当苑でも製品によって窯を使い分けております009.gif

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例えばこの杓掛けされている丼碗は“白マット釉”。
電気/ガス窯で焼くと白の艶消しに焼き上がりますが、
おそらく登り窯だと完全にまっ白艶消しにはならず、
白みがかった半透明になるかと予想します039.gif

この秋に向けての新商品です!
焼き上がりましたらまたご紹介しますね029.gif



そしてこちらでは↓

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狸の釉がけ!
効率よく作業するためにいくつかを同時進行で施釉していきます。
ぐるっと輪になってお話しているわけではないですよ024.gif
この真ん中に職人が立って、スプレーガンで施釉していきます。




釉掛け中☆_f0014970_9471399.jpg
本体の鉄釉から笠の伊羅保釉まで吹いた状態。


基本的に発色の強い釉薬から施釉します。
一色かけては余計な釉薬を剥いで、発色の弱い釉薬に移っていくことで
はみ出しても問題ないわけです006.gif




釉掛け中☆_f0014970_947316.jpg
お腹や通い帳の白を吹いて、目等の細かなところや文字は筆で釉をのせます038.gif
焼く前の状態はやけに目の白が際立って、すっとんきょんな表情に見えますが
これも焼くと自然に見えます(笑)

信楽焼といえば無釉の焼しめがやはり代表的ですが
この狸などに代表されるスプレーガンでの吹付け・釉剥ぎ・筆塗りという一連の施釉技術
全国的に見てかなり高いレベルの伝統技術だと、手前味噌ながら思うわけですよ045.gif


このようにどんどん窯詰め作業が行われている登り窯、
8月22日に火が入ります!
現在は窯詰め作業のご見学をして頂けます070.gif
窯焚きの見ごろは8月24日(土)~27日(火)です027.gif
迫力の窯焚きは見ものですよ~058.gif


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by soutouen | 2013-08-03 16:14 | 店長一号 | Comments(0)