土灰釉。
2016年 05月 06日
外側は薪窯の特徴が出る無釉の焼き締めで
内側にのみ施釉を施した製品が当苑では多くみられます。
それは器に限らず水鉢・手洗い鉢や花入れなど様々な製品に及びます。
また内側の釉薬も海鼠釉・マット釉など品物によって様々を使い分けます。
そんな内釉のなかでもいちばんよく施すのが透明釉。
透明釉とはその名のとおり無色透明の光沢釉で
(厳密には100%の無色透明ではありませんが)
素地の色が透けますので土の色合いを生かした焼き味になります。
当苑では透明釉は石灰釉(石灰+長石)を主に使用しますが
今回の登り窯ではいくつかの製品に土灰釉を調合し施釉しました
内側と外も口元まで施釉されたこちらは新製品。
比較的キメが細かく白い土との組み合わせは
土と火色のあたたかみもありつつ、爽やかな雰囲気
と~っても清涼感のある湯呑に仕上がっております
火袋のど真ん中を陣取っていた大鉢です
荒々しくデコレートされたその風貌は
「何かイヤな事でもあったの?」とたずねられそうですが・・・
現物を見て頂くと、
装飾にはハートのモチーフが隠されているのに気づくはず
焚いてる時の灰やら窯の内壁やら何やらが混ざって
釉薬だけの色味ではありませんが石灰透明釉よりもうっすら青緑な焼き上がりで
荒土には合ってるかも
火入れごとにちょこちょこ少量作っては焼いている三つ足の酒器揃いも
今回は土灰釉の内釉にしました。
お酒が映えますよ~
合わせた土灰釉の調合は天然土灰20%・平津長石80%
これをベースに次回からモノや気分で配合を変えていっても良いかも
原料から合わせる釉薬の世界、
無限に広がる組み合わせはまるで底なし沼のようですが・・・
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