石爆(いしはぜ)
2008年 01月 15日
店長一号です。
今日は信楽焼の特徴の一つである石爆(いしはぜ)について
取り上げてみたいと思います。
石爆とは長石などの石粒が焼成時にはじけて表面に露出する事で、
焼物を鑑賞したり触れたりする上での景色として好まれています。
器の表面に白い粒状のものが見えますが、これが石爆です。
本来は茶人が侘び・寂びの景色の一つとして楽しんだと思われますが
当苑では御覧のような湯飲みなどの日用食器にも石爆のする土を使用する場合が多々あります。
なぜなら登り窯などの薪窯焼成によって得られる「ひいろ」や「コゲ」などの風合いと
非常に相性が良いためです。
山から採ってきた土を使用した場合などはこんなにも大きな石が爆ぜる事もあります。
こういったものを土の中に不純物が紛れた失敗作とはせず、
おもしろみのひとつとして捉える日本的な感覚というものは
いつまでも大切にしたいものだと思います。